歯周病治療
定期的な検診を受けましょう
歯周病は目立った自覚症状が少ないことなどから、警戒心が薄れがちですが、慢性の感染症であり基礎疾患(糖尿病・虚血性心疾患など)の有る方等は特に注意が必要です。。
歯周病が悪化すると基礎疾患にも悪影響を与えることが知られています。
歯と歯肉の間に歯垢が溜まり炎症を起こすことから始まり、腫れ、そして出血、口臭の発生といった具合に症状が進行します。最終的には歯が抜けてしまうことがありますので、予防をすることが肝心です。
普段の生活ではそれほど支障がないことから放置しがちですが、少なくとも半年に一度は歯科検診を受けることをお勧めします。
歯周病の原因・メカニズム
日常生活の中で朝・昼・夕と食事を摂りますが、食後に適切なブラッシングを行っていないと歯垢と呼ばれるプラークが溜まります。
このプラークが歯周病の原因となることが解明されており、プラーク1mgの中には10億個以上の細菌が存在します。この細菌によって歯肉炎や虫歯が引き起こされ、この状態が続くと細菌はさらに奥へと入り込んで歯周病を発症・進行させます。この状況になるとブラッシングのみでは除去できないため専用の機械で除去する必要があります。
その他の原因として、ストレスや歯ぎしり、喫煙などがあります。
歯周病の病状と症状(軽度歯周病・中等度歯周病・重度歯周病)
歯周病は歯と歯肉の間に歯垢が溜まり炎症を起こすことから始まり、腫脹、出血および口臭などの症状が出現し病状が進行していきます。病状が進行し骨の吸収が生じてしまうと改善することが難しい慢性感染症で最終的には歯が抜けてしまうことがあります。
また、基礎疾患(糖尿病・虚血性心疾患など)を認める方は特に注意が必要で、歯周病が悪化すると基礎疾患にも悪影響を与えることが知られています。
軽度歯周病
歯肉の腫脹・発赤がみられるようになり歯を磨くと出血します。
中等度歯周病
歯を指で押すとグラッと歯が浮くような感じになり痛みもでてきます。
重度歯周病
歯のグラつきがひどくなり歯肉が退縮して歯根が見えるようになるため、歯が長くなったように見えます。
病状初期では自覚症状がなく、普段の生活ではそれほど支障がないことから放置しがちですが、3~6ヶ月に1度くらいの定期的なクリーニングを受けられることをお勧めします。
歯周病治療の治療法
歯周病の治療法は主にブラッシング指導や専用の器具などで歯垢・歯石の除去することと自宅でのセルフケアの徹底です。
しかしながら、口腔内には細菌が常在しているため、歯周病は一度罹患すると完治というのが難しく症状が再燃することも多く、歯周病の治療は、完治ではなく症状の発現する頻度を少なくすることを目指します。
今までの歯周病の治療は症状が悪化すれば外科的な処置が一般的でしたが、現在は内科的歯周療法という治療法も注目されつつあり、飛躍的に効果もでています。
内科的歯周病治療
歯周病は慢性感染症といわれ、歯石除去等の処置に加え、近年では歯周病原菌に効く薬を使用し菌の量を制限していくことで治療効果が上昇しています。興味のある方はご相談ください。